東京・日本橋でランチ巡りをしていると、どうしても外せない一軒があります。それが、老舗の 吉野鮨本店 です。

江戸前寿司の伝統を守り続ける名店で、創業はなんと明治時代。暖簾をくぐった瞬間、静かで凛とした空気に包まれて、「ああ、日本橋に来たな」と実感します。それでも気軽であたたかな雰囲気に包まれている、そんなお店はなかなか探しても出会えない貴重な店です。

今回のランチでは、思い切って10貫をいただきました。少しずつ値上がりしていて、いまは10貫で3850円です。

まずは王道のマグロから。赤身はしっとりとした旨みが広がり、中トロは口の中でとろける贅沢さ。続くコハダは絶妙な締め加減で、江戸前らしいキレのある味わいです。

印象的だったのは、穴子。ふんわりとほどける食感に、甘すぎないツメが上品に絡み、思わずもう一貫食べたくなる完成度でした。さらに、エビやイカも素材の良さが際立ち、ひとつひとつが丁寧な仕事で仕上げられているのが伝わってきます。

シャリはやや小ぶりで、ネタとのバランスが抜群。酢の加減も穏やかで、最後まで飽きずに食べ進められました。

カウンターで職人さんの手さばきを眺めながらいただく寿司は、やはり格別。ランチとはいえ、しっかりと“体験”として記憶に残る時間でした。

日本橋で「ちゃんとした寿司」を気軽に味わいたいなら、やはりここは外せません。少し背筋が伸びるような、でもどこか温かみのある名店です。

食べたらきっとお気に入りのお店になると思いますよ。私もまた訪れたいと思います。日本橋に行った際にはぜひ。